「投球障害肩・肘予防トレーニング」セミナーの最後は、脱臼、亜脱臼の外傷性肩障害から胸郭出口症候群を議論します。胸郭出口症候群とは腕神経叢の鎖骨下神経および動脈を首横に位置する斜角筋が構造上圧迫することで発症させる症状のことです。症状には拍動低下から滑舌にも影響を与えます。他の競技選手に比べ投手は胸郭出口症候群に陥っている場合がしばしあります。群馬県館林市に位置する慶友整形外科病院の古島医師による外科的介入は胸郭出口症候群の減圧を見事に引き出します。たくさんのプロ投手も古島医師による外科的介入を受け競技に復帰しています。アメリカにない顕著な介入手術をセミナー最後の題材に取り上げます。